2015.3.10 - 3.22
那須悠介 Nasu yusuke

緑の火

35mm モノクロ 10x12in. 23枚
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大半のエメラルドには大なり小なり傷が入っていて、光を照射することで複雑な反射光が生まれる。それ故に産出国のコロンビアでは、エメラルドのことを別名フェゴ・ベルデ(緑の火)と呼ぶ。

光(色)と傷(屈折)がこの現象を生むとすれば、この傷は、エメラルドが生成される過程において、本来混ざるはずのないクロム(アルカリ性)と酸化ベリリウム、酸化アルミニウム(酸性)という真逆の性質を持った元素同士が混ざり合うことによって生じる。これには、同一の地域で、異なる火山活動が、地中の奥深くで起こらなければならない。

相反するもの同士が合一するには様々な要素があって、そこには偶然性が大きく関与する。世の中にはこうした偶然が、エメラルドのような石だけにでなく、至るところにあるように思う。

写真が一種の結晶化だとすれば、相反するものを瞬時に等価で取り込むことができる記録装置であるとしたら、大小の傷とともに、緑の火を生みだすことができるのではないだろうか。


那須悠介

 

2016.4.19 - 5.1
盛田哲生
「Clip Out」

2016.4.5 - 4.17
阿部真士
「新宿」


2016.3.22 - 4.3
林朋奈
「かかとの砂」


2016.3.8 - 3.20
星玄人
「St.photo exhibition 23」


2016.2.23 - 3.6
安掛正仁
「蛞蝓草紙 -曵き売りの唄-」

2016.2.9 - 2.21
那須悠介
「緑の火」


2016.1.26 - 2.7
関薫
「線の記」


2016.1.12 - 1.24
牟田義仁
「事物の事日記」

2015.12.15 - 12.27
安掛正仁
「蛞蝓草紙 -既視の霧-」


2015.12.1 - 12.13
藤田進
「銀の眼」


2015.11.17 - 11.29
盛田哲生
「Clip Out」


2015.11.3 - 11.15
阿部真士
「Turkey」

2015.10.20 - 11.1
和久六蔵
「Pathography」


2015.10.6 - 10.18
林朋奈
「消える前に」

2015.9.22 - 10.4
服部成児
「in between」


2015.9.8 - 9.20
島根径
「DULL COLOR」

2015.8.25 - 9.6
星玄人
「St.photo exhibition 22 横浜」


2015.7.28 - 8.9
安掛正仁
「コドモノクニ -伝・蛞蝓草紙-」


2015.7.14 - 7.26
牟田義仁
「事物の事日記」

2015.6.30 - 7.12
新山発現
「Amok」

2015.6.16 - 6.28
星玄人
「St.photo exhibition 21 横浜」

2015.6.2 - 6.14
牟田義仁
「桃園川緑道」


2015.5.19 - 5.31
阿部真士
「新宿2015春」


2015.5.5 - 5.17
関薫
「オオミズアオ」


2015.4.21 - 5.3
盛田哲生
「Clip Out」

2015.4.7 - 4.19
星玄人
「St.photo exhibition 20 新宿」


2015.3.24 - 4.5
安掛正仁
「蛞蝓草紙 -冬の花・夏の花-」


2015.3.10 - 3.22
那須悠介
「緑の火」


2015.2.24 - 3.8
林朋奈
「木綿の影」


2015.2.10 - 2.22
牟田義仁
「事物の事日記」

2015.1.27 - 2.8
阿部真士
「新宿2014‐2015冬」

2015.1.13 - 1.25
星玄人
「St.photo exhibition 19」



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