2009.9.12 ー 9.23
原 芳市 Hara yoshiichi

常世の虫

35mm モノクロ 10×12in. 30枚

 

 日本最古の宗教運動といわれる『 常世の虫 』は、『 日本書紀 』皇極天皇3年、駿河の国不尽河(富士川)辺りで興ったと書かれています。それは、蚕に似た虫だったそうです。神として奉り崇拝し、踊ったといいます。
 ぼくは、人は死して虫に姿を変えその命を灯し続けるという思想にも魅了され、この数年、虫を撮影するようになりました。虫たちがあたかも人の変容であるごとくに思え、この世の世界と交信し、何かの予言を伝えているように見て取れたりもしました。
『 常世の虫 』は、いつ終わってもおかしくない自己の命の伝承です。ぼくの余禄の人生といったら叱られてしまいそうだけど、残りの命を燃焼させるに充分な思想のように思えて来るのでした。大仰にいってしまえば、ぼくにとっての道標であった気がしてなりません。写し撮った写真を眺めていると、ふと、えにしの人々の敬い、慈しみ、拝み踊る姿が浮かんで来るような気がしてならないのです。

原 芳市

作者略歴と過去の展示へ

 
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