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#03/2019.6.28
【緊急ディスカッション】
香港 CALLING――香港民衆行動と
アート・ストライキへの応答


#02/2019.05.24
写真論のメタ=クリティーク vol.2


#01/2019.04.13
写真論のメタ=クリティーク vol.1

Open Study/Meeting 特別編
【緊急ディスカッション】
香港 CALLING――香港民衆行動とアート・ストライキへの応答



開催日:2019年6月28日(金) 20:00〜

参加費:無料(お飲物の持ち込み大歓迎!おつまみも!!)

会 場:サードディストリクトギャラリー
    東京都新宿区新宿3-8-9 新宿Qビル4F

ナヴィゲイター:岡井友穂

お問い合わせ:info@3rddg.com

今回の Open Study/Meeting は、これまでの写真論再読のシリーズは一端棚上げし、香港の民衆行動とその拡がりを承けての緊急ディスカッション企画として「香港 CALLING――香港民衆行動とアート・ストライキへの応答」を開催します。

中国政府に同調する香港政府及び保守派議員の主導のもとに進められている「逃亡犯条例」改定の動きを契機に、これが1997年の「返還」以来保持されてきた「一国二制度」を骨抜きにし、香港の自治権と市民の自由を著しく脅かすものであることに危機感を募らせた民衆が起ち上がり、連日、抗議のための街頭デモに繰り出している様子は、既に多くのメディア報道でご存知の方も多いでしょう。
また、こうした状況の中で現地のアート関係者や美術館、ギャラリー等も法案撤回を求めた抗議行動の一環として官民とも各機関が一斉に展覧会を休止、または利用制限等を行なう「アート・ストライキ」で応じるという素早い動きを見せ(※)、この法改定の危険性を内外に広くアピールすることとなりました。
また、日本でもこうした香港市民の行動を支持し連帯を示すスローガン「香港加油」を掲げた集会が開かれたり、インターネット上でも多くの個人がこうした行動への参加や支持の表明を行なうなどの動きが拡がっています。

このような動きに対して、日本で表現活動を行なう、あるいはさまざまな立場から表現者たちとの連携を図る私たちには何ができ、そして何をすべきでしょう。
もちろん、今回の私たちのこの試みは「緊急企画」というにはあまりにもおっとり刀で反応が遅過ぎることは否めません。しかし逆に私たちがなぜ、いつもこうも「遅れてしまう」のかを反省的に考え――また、さらには日本の社会運動の動向や、最近の表現に対する検閲の事例等とも絡めながら――、自らの位置を捉え直すことを通じて、これを他者との連帯と協働の方途を探る対話の機会とすることはまだ間に合うのではないでしょうか。
それによって、今も懸命の努力が続いている香港の民衆闘争を対岸の火事として、あるいはたんに時事的なトピックのひとつとして消費するのではない、「ためにする」議論に留まらず私たち自身の問題として受け止め、応答=責任 responsibility の実践を開く――あるいはこじ開けていく――対話の場としていくことを目指します。
とりあえずはこれが、今回の私たちの出発点です。

直前のお知らせになってしまいましたが、幅広く多くの方がこの対話の場に参加してくださることを希望します。

※ 「100以上の美術機関が閉館。香港の美術界が「逃亡犯条例」改正案デモに反応」(美術手帖WEB NEWS:2019.06.13)参照。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/19992





ナヴィゲイター:岡井友穂

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